「中国ハイセンス製の家電は安い!」
「でも買って後悔しないか不安……」
そんな悩みを解決するために、実際のところどうなのか具体的な機種を紹介しながらお話いたします!
機種によってはコスパが優れているため、ぜひ参考にしてみてください!
ハイセンス製の『冷蔵庫』は後悔する?

結論を言うと、『霜降り対策』と『電気代』の2つのポイントに気を付ければ買っても大丈夫です。
『霜降り対策』

ハイセンス製の冷蔵庫は一部モデルに『電熱装置』が搭載されておらず、『霜降り対策』をしないと冷凍庫が使えなくなる可能性があります。
『電熱装置』
実は冷蔵庫にはヒーターが搭載されています。冷凍室を冷やすための「熱交換器」に霜が付くと冷却効率が落ち、あまりにもひどい場合は機能を失って冷凍庫が常温庫になります。定期的に温めて霜を溶かす必要があり、そのためのヒーターです。
電熱装置 | |
ハイセンス製175L冷蔵庫 | 8W |
日立製154L冷蔵庫 | 115W |
パナソニック製168L冷蔵庫 | 120W |
東芝製170L冷蔵庫 | 115W |
正確にはハイセンス製にも電熱装置は搭載されていますが、これはあくまでも熱交換器に付着した霜を取り除くためだけの装置である上に、-18℃の冷凍庫においてスマートフォンの充電よりも小さな8Wはあまりにもエネルギー不足です。
結果として、次のような結末を迎えます。
『冷凍庫内に霜がつき、氷の壁ができる』
⇩
『冷凍庫奥の熱交換器が、冷やすパワーを冷凍庫内に送れず、自身を冷やしてしまう』
⇩
『熱交換器自身に霜がつき、8Wのヒーターではどうにもならずに凍えて機能喪失』
つまり、冷凍庫内についた霜を定期的に取り除く必要があります(1か月に1回程度)。
それさえ守ればそうそう壊れることはありませんが、面倒に感じる方は電熱装置搭載(霜取り機能付き)の冷蔵庫を購入しましょう。ハイセンス製でも機能が付いているモデルがあります。
ハイセンス製冷蔵庫の『電気代』

小型冷蔵庫で比較してみると、ハイセンス製が特別高い訳ではありません。ただし、注意が必要です。
電熱装置 | 電動機 | 年間消費電力量 | |
ハイセンス製175L冷蔵庫 | 8W | 70W | 291kWh |
日立製154L冷蔵庫 | 115W | 70W | 304kWh |
パナソニック製168L冷蔵庫 | 120W | 58W | 308kWh |
東芝製170L冷蔵庫 | 115W | 57W | 306kWh |
年間消費電力量だけを見ればハイセンス製が省エネ性能に優れていますが、それは電熱装置における電力消費がないに等しいからです。実際には霜取りをして冷凍庫内の冷気が逃げ出し、再度冷やすために相当量の電気を消費します。
上記表は1人暮らし向けの冷蔵庫ですが、⇩家族向け300~400Lクラスであっても、
電熱装置 | 年間消費電力量 | |
ハイセンス製360L冷蔵庫 | 〇 | 360kWh |
シャープ製457L冷蔵庫 | 〇 | 252kWh |
パナソニック製406L冷蔵庫 | 〇 | 249kWh |
三菱製455L冷蔵庫 | 〇 | 250kWh |
ハイセンスより電気代の安い冷蔵庫が、国内メーカー製であれば複数ラインナップされています。
もちろん、電気代が高い=買ってはいけないとはなりません。
100kWhの電気代は約3558円/年(基礎電気代27円/kw、燃料費調整額5.13円/kw、再生可能エネルギー発電促進賦課金3.45円/kw)。10年使用時の差は35580円ほどであり、それ以上にハイセンス製は本体が安いです。
ただし、電気を多く使う=冷やすためのコンプレッサーや循環装置が熱を持つため、10年を超えて使いたいのであれば消費電力量の少ないモデルがおすすめです。
ハイセンス製はあくまでも購入時の費用を抑えたい方におすすめの選択肢となります。
ハイセンス製の『洗濯機』はデメリットが多い?

実は、6kg以下の1人暮らし用であればハイセンス製が一番おすすめです。
洗濯容量6kg以下の電気効率ランキング | ||||
ランキング | メーカー | 容量 | 定格消費電力 | 本体重量 |
1位 | ハイセンス | 5.5kg | 410W | 28.5kg |
2位 | パナソニック | 6.0kg | 445W | 29kg |
3位 | シャープ | 5.5kg | 450W | 30kg |
4位 | 日立 | 5.0kg | 455W | 26kg |
5位 | アイリスオーヤマ | 5.0kg | 490W | 28kg |
- 脱水時に洗濯槽を高速回転させるモータの電気効率は、ハイセンス製がもっとも優れている
- 機械は洗濯機に限らず、電気を使わない方が熱をもたず痛みにくい
- 6kg以下は相場が安く、国内メーカーであっても高品質なモデルを作れない
6kgを超える容量であれば日立製が定格消費電力「180W」以下の凄まじい電気効率のモータを搭載していますが、相場が安い6kg以内ではそこまで高性能なモータを組み込めません。
むしろ中国メーカーの強みであるコスパ(安くてもそこそこ性能が良い)が分かりやすく現れているため、1人暮らし用で購入を検討している方にはぜひハイセンス製がおすすめです。
なお、8kgクラスでもハイセンス製は優秀な部類です。他のメーカーも気になる方は⇩の記事をチェックしてみてください。
ハイセンス製の『テレビ』はメリットしかない?

冷蔵庫や洗濯機と違い、テレビはメリットが非常に多いです。
- ハイセンスは2018年に東芝レグザを買収しており、レグザのエンジンをそのまま搭載している
- テレビは冷蔵庫(コンプレッサー)や洗濯機(モータ)と違い、物理的に大きく動く装置を持たないためメーカー問わず故障しにくい
- 斜めから見ても色が白っぽくならないADSパネルをハイセンス自ら開発・生産しており、多くのモデルに搭載している
- 国内メーカー製より圧倒的に安い
そして、これを言ってしまうと元も子もありませんが、2023年はすでにテレビにお金を掛ける時代ではありません。
もちろん、ネット動画やゲームを高画質で楽しみたい方は国内メーカー製のハイグレードの液晶テレビや有機ELテレビがおすすめです。ハイセンス製より確実にキレイです。
しかしながら、地デジは元データが4KどころかフルHDですらないので、どれだけ高性能なモデルを買ってもハイセンス製よりずっとキレイという訳ではありません。番組内容も面白いとは言えず、より多くのお金を掛けるより出費を抑えた方が得られる満足度は大きいのが現状です。
それでもデメリットがあるとすれば?

- 国内に修理拠点がなく、別業者に委託して対応するため修理の際には時間がかかる
- Android OSを搭載していないため、発売日以降にサービスが開始された動画アプリを利用できない(ファイアースティックを後付けするなどで対応は可)
- 既存のアプリのバージョンも上がらないため、6年前後で視聴できなくなる(同上)
テレビはそもそも壊れにくいため、修理対応の遅さを心配する必要はないかもしれません。アプリの追加やバージョンアップについても対応手段があります。
ハイセンスのテレビはTCL製と比較されることがありますが、Android搭載のTCLより東芝レグザのエンジン&ADSパネル搭載の方がメリットは大きいかもしれません。
2022年薄型テレビ国内シェア(販売台数) | ||
1位 | REGZA | 24.1% |
2位 | シャープ | 21.9% |
3位 | ソニー | 14.7% |
4位 | ハイセンス | 13.4% |
5位 | パナソニック | 11.2% |
ハイセンスはパナソニックよりも人気があるメーカーです。中国メーカーだからという理由だけで不安がる必要はありません。
人気のハイセンス製テレビ
ハイセンスQ&A
気になる疑問点をクリック(タップ)すると答えを知ることができます。悩みの解消にお役立てください。
テレビのQ&A
気になる疑問点をクリック(タップ)すると答えを知ることができます。
洗濯機のQ&A
冷蔵庫のQ&A
まとめ!
ハイセンス製の家電の特徴やおすすめを紹介させていただきました!
ハイセンス意外にもさまざまなメーカーや機種を紹介していますので、よろしければチェックしてみてください!