ゲームで遊んだりネット動画を見たりするとき、『モニター+ファイアースティック』が良いのか『チューナ―レス』や『一般的なテレビ』が良いのか悩む人もきっと多いと思います。
それぞれのメリットやデメリット、おすすめの機種などを紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください!
モニター、チューナ―レス、一般的なテレビの違い

モニター | チューナ―レス | 一般的なテレビ | |
売筋サイズ | 21~27インチ | 24~50インチ | 24~50インチ |
価格帯 | 1~4万円 | 2~7万円 | 2~10万円 |
画質 | フルHD~4K | HD~4K | HD~4K |
ネット動画機能 | × | 〇 | △ |
ゲームの快適さ | ◎ | 〇 | 〇 |
応答速度 | 1ms以下 | 8~10ms | 1~8ms |
フレームレート | 144Hz以上 | 60Hz | 60Hz~120Hz |
音質 | スピーカー非搭載 | △ | △ |
Bluetooth | × | 〇 | △ |
操作性(音量調整など) | 本体ボタン | リモコン | リモコン |
左右首振り | 〇 | × | × |
大手メーカー製 | あり | なし | あり |
NHK受信料 | 不要 | 不要 | 必要 |
アンテナケーブル | 不要 | 不要 | 必要 |
モニターの強みと弱み

☆FPSなどの表示速度が求められるゲームに強い!
☆大手メーカーの品揃えが豊富!
反対にデメリットを挙げると、
- 27インチを超えると機種が少ない上に、一気に高くなる
- スピーカー非搭載のモデルがほとんどで、内蔵されていても音質は良くない
- ネット動画はファイアースティックで代用できるが、電源オフが面倒
【ファイアースティックの電源オフ】
1.モニターを消して30分放置
2.ファイアースティックのホームボタン4秒以上長押し→メニューが表示される→カーソルを「スリープ」に合わせる→決定ボタンを押す(※電源ボタンがないのでテレビのように簡単には消せない)
ファイアースティックの消費電力は5W以下なので毎日30分放置しても1か月で数円程度の差しかでませんが、リモコンの電池がすぐになくなります。こまめに消すのが面倒な人は、充電式の電池を用意しておくと安心できるかもしれません。
チューナ―レスの強みと弱み

☆32インチ以上でも安い!
☆ゲームもFPSなどのオンライン対戦ゲーム以外なら十分快適!
反対にデメリットを挙げると、
- FPSはムリ。どんなに上手い人でも勝率が落ちる
- 大手メーカー製がない
- スピーカーは内蔵されているが、2000円のイヤホンに負ける程度の音質
チューナ―レスはゲームよりもネット動画の視聴がメインである方にこそメリットが大きくなります。
幸い、弱点である音質もチューナ―レスはBluetoothが内蔵されているので、スマホで使っているイヤホンやヘッドホンを使用することで対処できます。
なお、ちゃんとゲームが快適にできるかどうか不安な方は、応答速度やフレームレートについて解説している⇩を参考にしてみてください。
一般的なテレビの強みと弱み

一般的なテレビはチューナ―レスの特徴とほぼ同じですが、機種によって特徴に違いがあります。
- Android搭載のテレビであればアプリの追加やバージョンアップに対応し、Bluetoothも内蔵されている機種がほとんど
- 倍速パネル搭載のテレビであればフレームレートが120Hzだが、良い面と悪い面がある
モニター | テレビ(倍速パネル) | |
60Hzのゲーム | 60Hzのまま表示 | 60→120Hzに引き上げ |
120Hzのゲーム | 120Hzで表示 | 120Hzで表示 |
144Hzのゲーム | 144Hzで表示 | 120Hzで表示 |
144Hz以上のゲーム | モニターの性能次第で144Hz以上で表示 | 120Hzで表示 |
良い面は60Hzのゲームであっても120Hzに引き上げてくれるので、60Hzが基本の家庭用ゲーム機ならより滑らかな表示が可能となり、非常に見やすくなります。
ただし、60→120Hzに増やす時、ゲーム機から送られてきた映像をいったんストックして解析とフレームの合成を行う上に、合成されたフレームを表示した後で初めてゲーム機から送られてきていた映像を表示するため、常に遅延が発生します。
遅延の程度は120分の2フレーム。時間にして0.0167秒なのでほとんど体感できない差ではあり、FPSで16msの遅延は致命傷ではありませんが、ものすごく気になります。
FPSをするならやはりゲーミングモニターが唯一の正解であり、FPS以外のゲームであれば倍速パネル搭載のテレビも優秀と言えます。
モニターの種類ごとの特徴

パネルの種類 | 発色 | 視野角 | 応答速度 | 価格 |
液晶TN | △ | △ | ◎ | 安い |
液晶VA | 〇 | 〇 | 〇 | 普通 |
液晶IPS | ◎(FPSは不利) | ◎ | △ | 少し高い |
液晶ADS | ◎(FPSは不利) | 〇 | △ | 安い |
有機EL | ☆(FPSはさらに不利) | ☆ | 〇 | かなり高い |
パネルの画素数 | 画素数 | 主な用途 | 価格 |
フルHD | 約200万画素 | ゲーム | 安い |
QHD | 約368万画素 | ゲーム/ネット動画 | 少し高い |
WQHD | 約495万画素 | ゲーム/ネット動画 | もう少し高い |
4K | 約800万画素 | 動画観賞 | 高い |
パネルの特性 | 発色 | 見やすさ | 価格 |
低反射 | △ | 〇 | 安い |
光沢 | 〇 | △ | 安い |
パネルの種類も特性も一長一短なので、正解はありません。
ただし、FPSをする場合はIPS液晶や有機ELは避けましょう。発色が濃く、何よりも影がものすごく暗く表現されるので、敵がそこに潜んでいた場合に非常に気付きにくくなります。
もちろん映像自体はものすごく綺麗なので、FPS以外のゲームやネット動画を見る目的であればIPSや有機ELはとてもおすすめです。
モニターとファイアースティックを組み合わせる場合のポイント
HDMI端子とUSB端子

ファイアースティックはモニターとHDMIで接続します。最低でも1端子は必要であり、ゲーム機やパソコンも繋ぐのあれば複数の端子があると便利です。
また、ファイアースティックはUSB電源を必要とします。USB端子付きのモニターであれば簡単に給電できるので、HDMIとUSB端子搭載のモニターが理想的ではあります。
音声出力端子のあるモニターを

ファイアースティック本体にはスピーカーなどと接続できる音声出力端子がないので、音声はモニターまかせになります。
でもモニターはスピーカー非搭載のモデルが多く、仮に搭載されていても音質が良くありません。
モニターの多くは3.5mmのイヤホンジャックがあるので、有線で接続するか、ケーブルが邪魔な場合はBluetoothレシーバーを使って無線化もおすすめです。
モニターとチューナ―レスはどちらがおすすめ?

【27インチ以下でゲームがメイン】
→モニター&ファイアースティックの組み合わせが高画質&快適ゲームライフとしておすすめ。
【32インチ以上であったり、27インチ以下でもネット動画がメイン】
→利便性(リモコン、Bluetooth、スピーカー内蔵)の良さから、チューナ―レスがおすすめとなります。
おすすめのモニターとチューナ―レス
1万円台のおすすめモニター
☆スピーカーも内蔵!
☆HDMIケーブル1.5mも付属!
☆ブルーライトも軽減!
台湾大手の「BenQ」製の高コスパモデル。Amazonでも売れ筋No.1(2023/3/13時点)。ネット動画や家庭用ゲーム機のディスプレイとしておすすめです。
ただし、HDMI端子が1つしかないので、複数の機械を繋ぐにはセレクターがあると便利です。
パネル種類 | IPS液晶 |
画素数 | フルHD(約200万画素) |
特性 | 低反射 |
応答速度 | 5ms |
フレームレート | 60Hz |
DP端子 | 1ポート |
HDMI端子 | 1ポート |
USB端子 | – |
スピーカー | 1W×2 |
音声出力 | 3.5mmイヤホン端子 |
ランキング | 1位 |
参考価格 | 17000円 |
1万円台のおすすめモニター その2
☆フルHD&VAパネルでネット動画も綺麗に見れる!
☆2つのHDMI端子搭載!
☆スピーカーも内蔵!
☆ブルーライトカット機能も4段階で調整可能!
スマホやパソコンでおなじみのacer(エイサー)製の高コスパモデル。1万円台で買えるモニターの中では最高クラスの性能を誇ります。
ファイアースティックを見る時に便利なUSB端子こそありませんが、ファイアースティックはUSB充電器が付属されるので、そこまで不便には感じないかもしれません。
パネル種類 | VA液晶 |
画素数 | フルHD(約200万画素) |
特性 | 低反射 |
応答速度 | 1ms |
フレームレート | 165Hz |
DP端子 | 1ポート |
HDMI端子 | 2ポート |
USB端子 | – |
スピーカー | 2W×2 |
音声出力 | 3.5mmイヤホン端子 |
ランキング | 14位 |
参考価格 | 19980円 |
2万円台のおすすめモニター
☆165Hz対応&1msの応答速度でゲームも快適!
☆2つのHDMI端子搭載!
ただ置いてあるだけでもカッコいい湾曲ディスプレイのお買い得モデル。
映像を楽しむことに特化したモデルなのでスピーカーは非搭載ですが、3.5mmのイヤホン端子があるのでお持ちのヘッドホンやスピーカーを使用できます。
目的がゲームでもネット動画でも非常におすすめのモデルとなっています。
パネル種類 | VA液晶 |
画素数 | フルHD(約200万画素) |
特性 | 低反射 |
応答速度 | 1ms |
フレームレート | 165Hz |
DP端子 | 1ポート |
HDMI端子 | 2ポート |
USB端子 | – |
スピーカー | – |
音声出力 | 3.5mmイヤホン端子 |
ランキング | 704位 |
参考価格 | 24635円 |
3万円台のおすすめモニター
☆QHDパネル(約360万画素)の高精細&IPSで色も鮮やか!
☆2つのHDMI端子搭載!
☆ブルーライトも軽減!
フレームレートが75HzなのでFPS向けではありませんが、FPS以外のゲームやネット動画であればものすごく綺麗な映像を楽しむことができます。
パネルの解像度が高いとパソコンで複数のウィンドウを立ち上げて並べても粗さがでにくいので、テレワーク用としてもおすすめです。
パネル種類 | IPS液晶 |
画素数 | QHD(約368万画素) |
特性 | 低反射 |
応答速度 | 4ms |
フレームレート | 75Hz |
DP端子 | 1ポート |
HDMI端子 | 2ポート |
USB端子 | – |
スピーカー | デュアル3Wスピーカー |
音声出力 | 3.5mmイヤホン端子 |
ランキング | 57位 |
参考価格 | 36980円 |
4万円以上のおすすめモニター
☆IPS&低反射の特性で、鮮やかで見やすい!
☆2つのHDMI端子搭載&USB端子も搭載!
☆10Wスピーカー(5W×2)搭載で、音質も優秀!
☆USB-タイプCも搭載で、ノートPCとも簡単接続&充電できる!
3つのUSB端子(タイプC×1/通常×2を搭載しているので、ファイアースティックへの電源供給をモニターから行えて配線がスッキリします。
画質のアップコンバート機能も付いているので、4Kでない映像を見る場合であってもフルHDモデルよりも高画質な表示が可能で、映像をとことん楽しむことができます。
パネル種類 | IPS液晶 |
画素数 | 4K(約800万画素) |
特性 | 低反射 |
応答速度 | 5ms |
フレームレート | 61Hz |
DP端子 | 1ポート |
HDMI端子 | 2ポート |
USB端子 | 3ポート(タイプC×1/通常×2) |
スピーカー | 5W×2 |
音声出力 | 3.5mmイヤホン端子 |
ランキング | 1128位 |
参考価格 | 42800円 |
☆有機ELの中でも省電力&高発色なQD-OLED採用で、焼き付きリスクも小!
☆2つのHDMI端子搭載&USB端子も搭載!
☆メーカーの3年保証付き!
最強画質。
そう言い切れるほど有機ELは綺麗な上に、QD-OLEDはLEDのように青色光源を用いているので電気効率がとても良いです。カタログスペックだけ見ると最大200Wで多いように感じますが、最大の明るさが他の有機ELや液晶モデルの2~4倍なので、標準的な明るさで使用するなら200Wを大幅に下回ります。
価格は決して安くありませんが、ゲームもネット動画も今までよりずっとずっと楽しくなることは間違いありません。毎日使うことを考えれば、選択肢の1つに加えてみても良いかもしれません。
パネル種類 | 有機EL(QD-OLED) |
画素数 | WQHD(約495万画素) |
特性 | 低反射 |
応答速度 | 0.1ms |
フレームレート | 175Hz |
DP端子 | 1ポート |
HDMI端子 | 2ポート |
USB端子 | 5ポート(通常×5) |
スピーカー | – |
音声出力 | 3.5mmイヤホン端子 |
ランキング | 511位 |
参考価格 | 132043円 |
24インチのおすすめチューナ―レス
☆3つのHDMI端子搭載&USB端子も2ポート搭載!
パネル画素数がHD(約100万画素)なので画質はモニターに負けてしまいますが、Androidが内蔵されているなど利便性の良さが魅力。
一般的なテレビと違ってアンテナ線を使わないので置き場所の制限もなく、NHK受信料とも無関係なので選択肢の1つには十分になり得ます。
パネル種類 | VA液晶 |
画素数 | HD(約100万画素) |
特性 | 低反射 |
応答速度 | 11.5ms |
フレームレート | 60Hz |
DP端子 | – |
HDMI端子 | 3ポート |
USB端子 | 2ポート(通常×2) |
スピーカー | 3W×2 |
音声出力 | 3.5mmイヤホン端子 |
ランキング | 16位 |
参考価格 | 19999円 |
32インチのおすすめチューナ―レス
☆フルHD(約200万画素)の高画質!
☆Android搭載、Bluetooth搭載、HDMI端子3つ/USBも2つ!
☆ミラーリング機能があり、スマホの画面をワイヤレスで表示できる!
現在、チューナ―レスで唯一自社で生産している国内メーカーのオリオン電機。
32型であれば一般的なモニターと同じフルHDとなるので、画質は十分満足できます。
FPSユーザーでなければ60Hzでもゲームの快適さが損なわれることはないので、使い勝手においてもチューナ―レスモデルはおすすめの選択肢になります。
パネル種類 | VA液晶 |
画素数 | フルHD(約200万画素) |
特性 | 低反射 |
応答速度 | 9.5ms |
フレームレート | 60Hz |
DP端子 | – |
HDMI端子 | 3ポート |
USB端子 | 2ポート(通常×2) |
スピーカー | 5W×2 |
音声出力 | 3.5mmイヤホン端子 |
ランキング | 71位 |
参考価格 | 26007円 |
40インチ以上のおすすめチューナ―レス
32インチでもおすすめのオリオン電機製が、40インチ以上の大型モデルでもおすすめです。
パネル性能 | フルHD(約200万画素) |
ランキング | 35位 |
参考価格 | 29792円 |
パネル性能 | 4K(約800万画素) |
ランキング | -位 |
参考価格 | 現在、在庫切れ |
パネル性能 | 4K(約800万画素) |
ランキング | 329位 |
参考価格 | 97080円 |
ものすごく便利なアイテムたち!
ファイアースティック
⇧フルHD対応モデル。
⇩フルHD&4K対応モデル。モニターが4Kならおすすめ。価格差は約2000円です。
HDMI切り替え機
モニターのHDMIを1つ使用して3台のゲーム機などを繋ぐことができます(1消費3追加で実質プラス2台)。
税込980円で非常にお買い得(2023/3/13時点)
充電池
⇧ファイアースティックで使うのは2本なので、入れ替え用を含めても4本あれば足りますが、時計など他のアイテムでも使うものなので、まとめ買いがお得です。
⇩Amazonのニッケル水素電池を充電できる東芝製のお買い得な充電器。
Bluetoothレシーバー
3.5mmのイヤホン端子に繋ぐことで、Bluetooth対応のイヤホンやヘッドホンとワイヤレスで繋がるようになる便利アイテム。
USBで電源供給してあげる必要があるので、モニターやチューナ―レス本体にUSB端子があると使いやすい。
Bluetoothイヤホン
ネックバンド式はバッテリーが非常に大きいので、長時間使用しても大丈夫。特にソニー製は音がとてもクリアなので、2~3千円のフルワイヤレスより確実に良い音で楽しめます。
Bluetoothヘッドホン
ヘッドホンも大型バッテリーを搭載できるので、長時間の利用でも充電がなくなる心配がありません。
低音の迫力もヘッドホンならではの楽しみ方。簡易的ですがノイズキャンセリングも付いているので、より集中して映像を楽しめます。
ただ、イヤホンより重量があって肩が凝りやすいので、長時間のゲームや動画観賞が日常であればちょっと良いスピーカーを買う方が満足度が高いかもしれません。
モニター/チューナ―レス用スピーカー
BOSE製のちょっと良いスピーカー。
コンパクトなのでモニターの左右に配置しやすく、有線接続なので音ズレの心配もありません。
そして何より高音質&迫力良し!
スピーカーは壊れるリスクが限りなく小さく、バッテリー消耗などの心配もないので非常に長持ちします。
10年経ってモニターを買い替えることになってもスピーカーはそのまま使っていけるので、ちょっと良いスピーカーを買うことは実はすごくコスパが良くて、おすすめです。